【テレキャス貧乏レストア】2.ボディのタッチアップ編
こんにちは。エアギタリストよりもギターが下手くそなK☆太(@makiriri_com)です。
本稿はシリーズでおおくりしている「テレキャス貧乏レストア」の第2回「欠けたボディのタッチアップ編」
第1回はこちら↓
今回もスクワイヤのテレキャスをバリッと直していくぞ。
今回のレストアメニュー欠けたボディのタッチアップ。
昔ちょっとしたライブでの輸送中にやっちゃって悪化しないように木工パテで応急処置したまま放置しっぱなしだった部分。
今回はここをきちんと修理する。
それでは張り切っていってみよう!
材料の調達
いろいろ修復方法を調べてた結果、タミヤのアクリル塗料のオレンジとクリアを使う方法が低価格でできそうだった。
ネットだと送料が高くついてしまうので町内で探すことにした。
(※現在はヨドバシで買うと送料無料なので問題は解消された)
しかーし、住んでいるところが田舎過ぎて模型用の塗料はどこにも置いていなかったのだった。
ホームセンターにいってみるも量が多過ぎるので再び調べてみた。
すると百均のマニュキュアで着色する方法を発見!
ただし仕上げのクリアは柔らかいのでおすすめしないとのこと。う〜ん後はクリアなんだけどな。
さらに調べてみると瞬間接着剤でタッチアップする方法を見つけた!
固まってから磨くと鏡面仕上げにできるそうだ。これってどっちも百均で手に入るじゃない♪
百均でオレンジのマニュキュアとゼリー状の瞬間接着剤、ホームセンターで#1000、#1500、#2000の耐水サンドペーパーを購入。
マスキングテープとコンパウンドは家にあったのでこれで材料はすべて揃った。
欠けたボディのタッチアップ
それでは木工パテで仮補修してあった部分を直していく。
1.木工パテの研磨
#1000で木工パテを研磨する。
サンドブロックを使おう。なかったので消しゴムで代用。
2.マニュキュアで塗装
筆付きなので楽々だ。もっと色の種類があればなぁ〜。
3.マニュキュアの研磨
マニュキュアは柔らかいので#1500〜#2000で磨く。ちょっと色味が違うがよい感じだぞ。
4.瞬間接着剤でクリア塗装
瞬間接着剤でクリア塗装。
瞬間接着剤を爪楊枝で平らに伸ばす。
ここで問題発生!
あぁ〜、なんてこった、マニュキュアと瞬間接着剤の相性が悪くてマニュキュアが溶けてしまった。
5.仕上げの研磨
乾燥したら#1000〜”2000で磨き最後にコンパウンドで仕上げをする。
う〜ん、傷の処置的にはリーズナブルで完璧な仕上がりなんだけどマニュキュアが溶けてマーブルになってしまい下地の木工パテも見えてしまっている。
まぁ誰かに見せるわけでもないしよいかぁ・・・・
やっぱやりなおそっと(`・ω・´)きりっ
瞬間接着剤でやり直し!
今度は木工パテも全部取ってしまう。
うわぁ、結構深かったなんだなぁ。しかもやり直したから周りの塗装も多めに削る羽目になってしまった。
さてなぜ木工パテまで取ってしまったかというと塗料が手に入らないからではなくこの際レリック加工風に傷を閉じ込めてしまおうと思ったからだ。
楽器も一緒に歳をとるってことで経年劣化の傷はかえって味があってよいかなと。
しかもこれって瞬間接着剤のみでできるのね。瞬間接着剤って磨けばかなりの透明度になるのも分かったし。
1.#1000~#2000の耐水サンドペーパーで傷を整える
2.ゼリー状瞬間接着剤を薄く塗って完全に硬化するまで待つ
3.耐水サンドペーパーで透明になるまで研磨する
4.基準面まで2・3の工程を繰り返す
5.基準面と面一になったらコンパウンドで磨いて仕上げする
この手の瞬間接着剤は空気中や塗布面の水分と反応して硬化するので厚塗りすると乾かないし透明度が落ちてしまう。
“薄塗りしてしっかり硬化を待ち研磨する"をひたすら繰り返すのんびり心と時間にゆとりを持っておこないたい作業である。
うむ、穴が深い場所の透明度がイマイチだね。俺氏全然待てないし心にゆとり皆無なのだ(`・ω・´)きりっ
別角度から。
写真では光が写り込んで分かりずらいが結構ピカピカで目的は充分達成しているのでもうよいことにしよう。
もし新たな傷ができたら最初から瞬間接着剤を使えば自然な仕上がりになる。
色々なものの補修に応用できる
以上、エレキギターの欠けたボディのタッチアップをおおくりしました。
色を塗りたい場合は木工パテでの施工となるが厚塗りのクリア処理だけで十分という場合は「瞬着ヒャッハー!」である。傷の封じ込めにも使えるぞ。
家具の補修にも応用できそうで良い経験を積むことができた。
もっとはやく直したい場合はコストは上がるが瞬着のかわりにUVレジンを使うとよい。
UVレジンについてはこちらのボンディックの記事を参考にしてね↓
さあ次回はいよいよテレキャスのレストアもクライマックスの最終回!
つづく↓