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クロスオーガ搭載除雪機 ホンダ HSS760n(JX1)

【HONDA除雪機】HSS760n(JX1)クロスオーガは伊達じゃない!

2024年2月16日

こんにちは。雪深い北海道で田舎暮らしを楽しんでいるK☆太(@makiriri_com)です。

田舎暮らしの美学とはダッシュ村のように自然に逆らわず古き良き時代の文化を重んじてのんびりと生活していくことかもしれない。そういう生活も素晴らしいのだが・・・・

俺氏が住んでいる余市町は海と山に囲まれた田舎町。

せっかく田舎で暮らしているのだから遊びたいことが山ほどあるっていうのに冬になると除雪の時間がもったいない。

筋トレと思えばそれも悪くないのだが・・・・だってもっともっと釣りやスキーにいきたいじゃない!?

そこで子どもが増えて育児が忙しくなったこともあり、家族満場一致の意見で除雪機を購入するにいたった。

田舎暮らしの美学無視、ハイテク万歳なのである(`・ω・´)キリッ

田舎に移住することをためらっている理由に、この田舎暮らしの美学が足かせになってはいないだろうか!?

もっとゆるく構えて文明の利器をどんどん使ったって良いじゃない。こだわりすぎたら車にも乗れず移動は馬車になってしまうぞ。

ネットショッピングでなんでも買えるので電気と水さえあれば田舎でも快適に暮らせるのだ。

さあ皆も一か八か田舎に移住してみてはいかがだろうか!?

本稿では購入から8シーズン使い込んだ俺家の除雪機をレビューする。

除雪機購入を検討している君の参考になれば幸いだ。

保管方法やメンテナンス方法も紹介するのですでにお持ちの方も参考にしてほしい。

それでは張り切っていってみよう!

HONDA小型除雪機スノーラHSS760n(JX1)

俺氏はもともと大のHONDA党。しかし現在のラインナップに乗りたい車がなくしばらくHONDA車離れしていたのだった。

そんな中、再びHONDA車を所有できるという喜びは計り知れないのものである。

ジャーン!

HONDA HSS760n(JX1)

HONDAレッドがまぶしい!

赤い彗みたいでカッコ良すぎる。

操作パネルはいたってシンプルだ。

2013年にリリースされた世界初のクロスオーガ搭載シリーズである。

購入1年前に発売されるという運命的な出会い。今まで我慢して買わないでいて良かったw

クロスオーガとは順回転するオーガと逆回転するオーガがクロスする同軸正逆転ロータリー技術で小型除雪機の弱点であるフロントの浮き上がりを抑えて仕事効率を上げることに成功した画期的なシステムであり俺氏はVTECが出たときのトキメキに近い感情を覚えたほどだ。

俺家が購入したのはクロスオーガ搭載モデルの中では一番小型となる7馬力モデルだ。

小型といっても馬7頭で除雪することを想像してみてほしい。一瞬だと思わない!?

ほかにもクロスオーガ搭載モデルにはHSS970n(JX1)、HSS1170(JX1)の2タイプがある。

※名前が似ているHSS760n(J2)はクロスオーガ非搭載なので注意!

HSS760n(JX1)スペック

寸法・重量

全長(mm)1410
全幅(mm)620
全高(mm)1170
機体質量(kg)120

エンジン性能

種類 空冷4ストローク 単気筒OHV
総排気量(cm³)196
最大出力/回転数(kW[PS]/rpm) 4.3[5.8]/ 3,600
仕様燃料自動車用無鉛ガソリン
燃料タンク容量(L)3.1
始動方式 リコイルスターター(手動)/セルフスターター(電動)

除雪・投雪性能

除雪幅(mm)605
除雪高(mm)510
最大除雪量(t/h)42
最大投雪距離(m)15

その他仕様

移動HST(油圧式無段変速)
除雪クロスオーガ搭載、スムーズ・スクレーバー、角型投ブロア雪口
操作二段式電動シューター、オーガ高さ手動調整
メンテナンスバネ鋼オーガ、タマゴ型ディスク
快適・安心性能ハイトラクションクローラ、安心クラッチレバー、電動始動

6シーズンの使用経験を経てわかったこと

はじめて所有した除雪機として数シーズン使用した経験をと感想を述べていく。

意外と操作が忙しい

操作自体は簡単なのですぐに運転できるようになったのだがはやく作業しようとすればそこそこの経験が必要となる。

誰でも簡単操作といわれているが実際はシューターの操作やオーガの高さ調整などぶっちゃけ結構忙しい(;´Д`A

それに手際よく作業しないとガソリンがもったいない。

すべて除雪機でやろうとしないである程度雪をスコップなどで寄せてから除雪機で飛ばすと効率がよくなるぞ。

安心クラッチレバーで安心安全

ハンドルから手を離すと自動的に走行が止まるデッドマンクラッチが搭載されている。

パニックで誤操作することなく速やかに機械を停止することができる安全機能なのだ。

パッと両手を離すだけで急な飛び出しによる巻き込み事故を防止することができる。

クロスオーガは伊達じゃない!

最小の7馬力モデルでもクロスオーガの恩恵でフロントが浮かないため除雪車が置いていった硬雪も攻めることが可能。体感的にはクロスオーガ非搭載のワンランク上のモデルと同等だそうだ。

投雪距離も家庭で使うぶんにはじゅうぶんといえる。

ハイブリッドタイプと違い機体の方向転換は人力だがコンパクトで軽いためさほど苦にはならない。

湿った雪は苦手

いくらクロスオーガとはいえシャバシャバの湿った雪は苦手。

これはシューターから投雪するタイプの除雪機全般にいえることだが雪が飛ばずにボタボタと出てくるので効率が悪い。

そして詰まると雪の延べ棒製造マシーンと化すのであるw

ホンダ HSS760n(JX1) クロスオーガ

専用カバーで長いお付き合い

最初は練習もしたのでガソリンを多く使ったが慣れてくると燃費は思ったよりもよく、1シーズン2軒分除雪して20リッター程度しか消費しないですんでいる。

車両価格は一番小さいHSS760n-JXでも40万円前後するが除雪業者と契約することを考えると10年ほどでペイできる計算になる。

定期的にメンテナンスすると20年位使えるそうなので定年まで楽できそうだ。

なのでカバーは専用のものを買うことをおすすめする。

除雪機の注意点

どんなに優れていてもやはりまったくのノントラブルとはならない。注意点もあげておく。

シャーボルトは消耗品

初めての除雪機を所有したのだがシャーボルトが結構簡単に飛ぶことに驚いた。

シャーボルトとは固いモノを巻き込んだ時に壊れてオーガの連結をパージする安全機構。

ちょっとしたアスファルトの段差などに引っ掛けると一発だ。

シャーだけに通常の3倍の速さで消費する。

3倍はちょっと言いすぎたがシーズン前に多めに用意しておくと安心である。

必ず純正品を使おう。

サイズ:6×18mm

ちなみにヤマハの除雪機には独自のシャーボルトガードが搭載されているので破損しにくい。

凍結に弱い箇所あり!

比較対象がないので個体差なのか分からないがHSS760n(JX1)には脆弱な箇所がある。

使用後にスロットルワイヤー付近(赤丸で示した部分)の雪や水分を拭き取らないとここから水が伝わってスロットルが凍結して動かなくなってしまうことがあるのだ(;´Д`A

そうなるとエンジン始動時にスロットルレバーをロウにしても全開のまま戻らなくなってしまう。

2シーズンでパッキンも割れてしまったのでショップでの点検整備時に交換してもらった。

その際スロットルの凍結の件を相談したらたぷーりグリスを塗って隙間を埋めてくれて、それ以降は凍結しなくなった。

もしもワイヤーがたるんだ状態になっていたら凍結のサインなので要注意!

ブロアのインペラの雪は残さないこと!

除雪機全般にいえる所凍結に弱い部分がある。

雪を飛ばすブロアのインペラだ。

ここがガッチリ凍結してしまうとクラッチをつないでも回転できずにエンストしてしまう。

使用後は付属の雪かき棒でブロアも含めオーガハウジング内の雪をできるだけかき出そう。

スロットルを少し上げた状態でクラッチをつないでも回転しない場合はお湯をかけて溶かすと良い。

スロットルをマックスにして強引に回転させると故障の原因となりかねないのでくれぐれも無理はしないように!

バッテリーの寿命

純正バッテリーはGSユアサ YB18L-A

バッテリーは5シーズン目に怪しくなり6シーズン目に入る前に交換した。

これは環境に依存する部分が大きい。寒ければ寒いほどバッテリーにダメージが蓄積されるからだ。

ちなみに俺氏の住む地域は厳冬期でも-10℃くらいまでしか下がらないので北海道の中でも較的温暖な地域である。

毎日使用後に取り外して暖かい室内で充電して保管すればもっと長持ちするが氷点下の朝にバッテリーの取り付けをするのは現実には厳しい。

仮にバッテリーが上がっていたとしても手動のスターターがあるので安心。忘れがちでテンパってしまうが落ち着いて思い出そう。

忘れていて車からジャンプしたことがあるのは内緒だ(`・ω・´)キリッ

投雪方向には十分注意を!

巻き込み事故への注意に集中しがちだが投雪方向にも注意が必要だ!

近隣の敷地に雪を飛ばしてしまうとトラブルのもととなる。

実際に俺家の窓も近隣からの投雪で割れたことがあるのだ。

真冬に窓が割れると悲惨だぞ(;´Д`A

慣れてないとどれだけ雪が飛ぶか予想できないのでシューターの向きと角度は様子を見ながら少しずつ調節しよう。

スロットルはクラッチをつないでから上げる!

クラッチをつないでオーガを回転させて投雪するのだが、そのさいは必ずクラッチをつないでから回転を上げていくこと!

高回転にしてからクラッチをつなぐとベルトが滑り消耗がはやくなるのだ。

明らかに「キュッ」というベルトの滑る音がするのですぐにわかる。

除雪機ならではの大変さもある

重労働から解放されるが手放しに楽だとはいいきれない。除雪機にも特有の大変さはある。

除雪車が置いていった硬い瓦礫のような雪は直進させるのに結構な腕力で制御しなくてはならない。

そして雪捨て場の方向から風が吹く日はシューターから飛ばした雪を頭からかぶることもある。

「除雪機あるから楽でしょ」とよくいわれるがそれなりに苦労があることも忘れないでほしい。

長期保管方法

長く使うためには大事に保管しよう。

1.本体を角材などに乗せる

2.燃料コックを閉める

3.エンジンをかけてキャブ内に残留しているガソリンを使い切ってエンストするまでアイドリングする

4.バッテリーの端子をはずす

5.タンクの錆防止のためににガソリンを満タンにする

6.ボディの汚れを拭く

7.カバーをかける

定期点検整備

定期点検整備は2年に1回以上のサイクルで販売店に依頼しよう。

  • オイル交換
  • HSTオイル点検
  • キャブクリーニング
  • 各部増し締め
  • バッテリー充電
  • 消耗品交換
  • 塗装など

増し締めなど簡単にできる項目もあるので自分である程度できるなら定期点検の間隔を開けても良い。

バッテリーの充電

除雪機バッテリー充電

充電器を持っていると毎シーズン充電してからシーズンインできるのでおすすめだ。

バッテリーも長持ちする。

オイル交換

オイル交換は廃油処理さえできれば自分でも簡単に交換することができる。

除雪機 オイル交換 道具

オイル交換に必要な道具
  • 4サイクルモーターオイル(SAE 5w30寒冷地用)
  • シーリングワッシャ(ドレーンパッキン)
  • 廃油処理材
  • オイルジョッキ(目盛付き)
  • 廃オイルを受け流すガイド

オイルの量が少ないのでエーモンのポイパック(2.5L)が便利。可燃ゴミとして捨てられる。

1.ドレーンボルトを外しオイルを抜く

除雪機 HSS760n オイル交換

廃オイルを廃油処理剤に誘導するガイドがあるとキャタピラを汚さなくてすむ。俺氏はサランラップの芯をカットして使っている。

除雪機 HSS760n オイル交換

2.ドレーンパッキンを新しいものに替えてドレーンボルトを締める

除雪機 HSS760n オイル交換

パッキンには新しいオイルを塗ろう

除雪機 HSS760n オイル交換

3.オイルジョッキでオイルを入れる

除雪機 HSS760n オイル交換

オイルは0.6L入る。

除雪機 HSS760n オイル交換

一気に入れるとあふれるので慎重に。

除雪機 HSS760n オイル交換

4.レベルゲージで量を確認する

除雪機 HSS760n オイル交換

5.エンジンを始動してアイドリングしたのちにレベルゲージで再確認して適量であれば完了!

裏技として右側のキャタピラの下にブロック等を踏ませて車体を傾けるとオイルをしっかり抜けるし新しいオイルも入りやすくなる。

購入は9月に早期予約で!

以上、硬雪もこなすコンパクトモデルHSS760n(JX1)のレビューでした。

除雪機を購入してからというもの除雪時間が短くなり、その分の時間を有効に使えるようになった。

これから歳をとって筋力が落ちていくことを考えても本当に買ってよかったと思う。もっとはやく買っていればw

一軒家を建てるさいははじめから除雪機も予算に計上することをおすすめする。

クロスオーガは評判も良く非搭載モデルと比較したデメリットは価格のみ。

除雪機は定期メンテナンスわすれば20年は使えるとのことなので少しがんばってクロスオーガを選びたいところである。

クロスオーガ搭載モデルは型番の末尾に(JX1)がつく。購入時は通常モデルの(JE1)や(J1)、(J2)と間違わないように注意しよう。

見た目ではブレードがブラックとシルバーの交互に配置されているのが見分けるポイントである。

除雪機は大きければ大きいほど作業効率がよくなるが一般的な一軒家ならHSS760n(JX1)で充分だ。

ただ1つ覚えていてほしいのはいくらクロスオーガとはいえシャバシャバの湿った雪は得意ではないこと。

これは大きさを問わずシューターから投雪するタイプの除雪機全般にいえることなので春先の湿った雪は解けるのを待とう。

購入する時期だが9月からおこなわれる早期予約で購入することをおすすめする。

実際に使用する繁忙期に近くなるとすでに在庫は残っていない。買うと決めたら早期予約解禁と同時に予約しよう。

「買ってみる価値ありますぜ!」

除雪機で浮いた時間はお子さんと雪像を作ってみてはいかが!?

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