【BONDIC】UVレジンで温水器の銅管にできたピンホールを応急処置
こんにちは。K☆太(@makiriri_com)です。
我が家も築10年をすぎたあたりからあちこち壊れはじめた。
今回は電気温水器の銅管が腐食してピンホールができて水漏れしてしまったのだった。
いや~ひどい腐食だ。
交換部品が見つかるまで取り急ぎ設備屋さんの義兄に応急処置してもらった。
使った材料は引っ張って巻くシリコン製の自己融着補修テープ。
しかし数日後には隙間から水漏れしてきてしまった。
しかも小さなピンホールが1つ増えてしまっている。
さらに追い打ちをかける悲報、すでに年数が経ちメーカーに交換部品がないため修理はできないとのこと。
ろう付けして直してくれるのかと思ったらできないとのこと。
すぐにエコキュートに取り替えてもらおうと思ったらコロナ禍の影響による世界的な半導体不足で工場て製造できず手に入らないという最悪な状況。
銅管直管専用型圧着ソケットという補修部品もあるが応急処置としては高価である。
そこで再度自分で試行錯誤してなんとか応急処置に成功したのだった。
それでは張り切って修理レポートいってみよう!
補修剤はBONDIC(ボンディック)
まずは補修剤の選定。
お湯は頻繁に使うし夜間は沸かすので温水器を止められるのは一時的である。
よって速乾性が大前提で水回り用のエポキシパテは使えない。
加えて耐熱・耐圧・密着の3つをクリアしなくてはならない。
応急処置用の自己融着補修テープやブチルテープはAmazonのレビューによると温水器の銅管のピンホール補修では成績が悪いことがわかった。
これは苦労しそうだ。指で押さえれば簡単に止まるのになぁ。
あらためて人間の指ってすごいよね。
やはりある程度の硬さも必要だ。
そこで前から気になっていたボンディックを試してみることにした。
ボンディックは歯医者でもおなじみのUVレジン(紫外線硬化樹脂)の一種で紫外線に反応して固まる液体プラスチックである。
UVライトと液体プラスチックのカートリッジは分離する。
レジンアートに使うものよりサラサラした液状。ベタつかない。
付属のUVライトて4秒〜10秒照射すると硬化する。
使える素材:金属・木材・プラスチック・石・レンガ・ガラス・セラミック
使えない素材:ポリエチレン・ポリプロピレン・フッ素樹脂・シリコーンゴム・食器のひび割れ・発泡スチロール・アクリル樹脂
説明書の使用例には水漏れの補修と書いてあった。これは心強い。
2液を混合するエポキシレジンと違い1液で扱いやく手も汚れないのも魅力的である。
パテ的な使い方であれば空気中の水分に反応して硬化する瞬間接着剤でも良さそうな気はするがボンディックの方が形成しやすい。
決定的な違いは自分のタイミングで硬化させられることだ。それに瞬間接着剤はいうほど瞬間接着しない。
ただし太陽が出ている時間帯は屋外で使えないので注意。
そしてUVライトの光が届かないと硬化しないのと施工中に臭いという欠点がある。
ピンホール補修作業開始!
さあ補修作業開始だ!
ピンホールに目印をつけたら温水器の電源を落とし止水栓を閉じて逃し弁を開き水を止める。
作業中は配管が熱いので注意すること!
まずはサンドペーパーでピンホール周辺の銅管の表面を研く。
ボンディックを塗布していく。
最初はピンホールに流し込むだけで厚塗りしない。
UVライトを照射する。
固まったのを確認したら少しずつ数回に分けて肉盛りを繰り返していく。
止水栓を開いて漏れをチェックする。
やたっバッチリ止まったぜ♫
成功と思いきや・・・・
あっさり成功と思いきや甘くはなかった。
小さいピンホールは問題ないのだが数時間後に大きい方のピンホールから水が漏れ出した。
足付きが悪く密着をクリアできていなかったのである。凡ミスだ。
目の荒いサンドペーパーで磨きなおして再施工。
今度はうまくいったと思いきや・・・・
もう安心だと油断していたらまたもや水びたし。
たった2日後には水圧で少しずつレジンが浮いてきて脇漏れしだしたのである。
耐圧がクリアできていなかったのだ。
水圧恐るべし!
もうこれはお手上げなのか!?
3度目の正直で成功!
「まだだ、まだ終わらんよ!」
しっかりレジンがフィットして穴は塞がっているので要はレジンが浮かなければ良いだけのことだ。
義兄からエポキシパテ等で塞いだ場合は仕上げにテープ等でクランプすると良いと聞いていたのでクランプの代わりに結束バントで締め付けてみた。
すると大成功!
ピタリと水漏れを止めることに成功したのだった。ナイス結束バンド青春コンプレックス!
すごいぞボンディック!
以上、ボンディックによる温水器の銅管にできたピンホールの応急処置でした。
硬化時間が速いので作業時間は短くてすんだ。
小さなピンホールはボンディック単体で補修できたが大きなピンホールはボンディック+結束バンドで補修することができた。
ボンディックでジャストフィットする栓を作って結束バンドで押さえつけている状態である。
水は生き物のようで力強く少しの隙間も見逃さない。隙間なく穴を塞ぐのはいかに難しいことか今回の補修作業で良くわかった。
ピンホールにしっかり液体プラスチックを流し込ませてからUVライトで硬化させられるのはボンディックならではのメリットといえる。
水圧に耐えるためのクランプには結束バンドが手軽で効果も抜群だった。硬化したボンディックは固い素材なので相性が良かったのだ。
もし温水器の銅管にピンホールができて応急処置が必要になったときは今回の成功例を参考にしてもらえれば幸いだ。
ただし100円ショップで売っているUVレジンは硬化に時間がかかるのでおすすめしない。
お金に余裕がある場合や交換までの期間が長い場合は銅管直管専用型圧着ソケットをおすすめする。
その後ボンディックをいろいろな用途で試してみたが面での粘着力が必要な場面では力を発揮できなかった。
隙間が開かないように押さえつけて圧着しなくてはならない状況である。
接着面にUVライトが届かないので周りから肉盛りしてみたが固定力が弱くすぐに剥がれてしまったのだ。
ここは粘着利用の強い瞬間接着剤に軍杯が上がった。
ボンディックも万能ではないので場面によって使いわけが必要といえよう。
ボンドにしては高額だが持っているとリペアスキルがレベルアップするアイテム。君もぜひお試しあれ!