※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

回らなくなった玄関錠の修理風景

【自分で修理】回らなくなった玄関錠を分解せずに修理する方法

2024年7月4日ライフスタイル,自分で修理DIY

こんにちは。家の補修はなるべく自分でチャレンジするK☆太(@makiriri_com)です。

新築から10年経つといろいろと壊れてくるものだ。

ところで玄関錠のメンテナンスは3ヶ月に1度が推奨されているって知ってる!?

はい、俺氏は新築から10年間1度たりともメンテナンスなんてしたこありませんでした。

鍵の抜き差しをスムーズにする裏技は実践はしてきたのだが・・・・

裏技の記事はこちら↓

月日が経つにつれだんだんと鍵の回り方が渋くなっていき、とうとう完全に引っかって回らなくなってしまった。

う〜む、重症である。

しかし3人の育児中につきなるべく低予算で修理したい。

そこでいろいろ調べた結果、自分で修理することに成功したのだった。

この記事では汚れにより渋くなった鍵を分解せずにクリーナーで直す方法を解説します

玄関の鍵が回らないという悩みで困っている人はぜひ参考にしてほしい。それでは張り切っていってみよう!

原因のほとんどはシリンダー内の汚れ

なんとしてもキーシリンダー交換という大事は避けたい。

鍵穴が回らない原因のほとんどはシリンダー内部の汚れである。

各メーカーから発売されている純正品の鍵穴クリーナーまたは潤滑剤といったメンテナンス剤を使用して修理する。

修理の流れとしては

シリンダーメーカーの特定→純正メンテナンス剤の発注→清掃→純正メンテナンス剤注入

となる。

思ったより簡単そうじゃない!?

玄関錠の国内最大シェアは美和ロック

まずは玄関錠の刻印を見て製造元を調べる。

国内最大シェアの鍵メーカーは美和ロックなので「MIWA」や「MIWA/KABA」という刻印である確率が高い。

ちなみに「MIWA/KABA」は美和ロックが日本カバ株式会社に外注しているコラボ商品である。

我が家の玄関錠は「NEWデュガード ラフィール MCY-482 UR YKKap」という美和ロック製シリンダーを使用したダブルロック特殊錠だった。

ドアノブとケースラッチのシステムとは別構造となっている。

ケースロックにも「MIWA」の刻印。

純正品のメンテナンス剤

キーシリンダーをメンテナンスするにあたりCURE-556やCRCなどのオイル系潤滑剤がNGなのは有名な話。

各社から販売されている純正品のメンテナンス剤を使用するのがセオリーだ。

よって我が家は美和ロック純正品となるのだが新旧2種類の製品が発売されていたのであった。

美和ロック純正鍵穴専用潤滑剤3069S

まずは純正の3069S。昔からあるのでレビュー件数も多い。

刻印が「MIWA」のU9、UR、PR、PXシリンダーにのみ使用できる専用潤滑剤。

主成分は白いパウダー状のシリコンである。

安いのだがシリンダーの型番は分解しないと分からない。使ってよいのかな!?

美和ロック純正鍵穴専用潤滑剤クリアスムーサスS

続いては2019年に発売された待望の全シリンダー対応の潤滑剤、クリアスムーサスSだ。

フッ素系潤滑剤で3069Sより高額である。

これなら良さそうだね♪

がしかし、早速発注しようした所3069Sのレビューで気になるトラブルが多数報告されていたので思い止まった。

逆に回らなくなるトラブルがある

そのトラブルとは、たとえMIWAと刻印されたシリンダーであっても純正鍵穴専用潤滑剤3069Sをスプレーすると逆に回らなくなってしまうというのだ!

スプレー直後は効果があるが翌日になると完全に回らなくなるとのこと。

こうなってしまうと分解洗浄、最悪の場合シリンダー交換となったという報告が上がっている。

原因はシリンダー内部の取り切れなかった埃などの汚れと潤滑剤が合わさり凝固してしまうからだ。

美和の公式サイトで推奨するメンテナンス方法は洗浄剤を使わずに掃除機で清掃してから潤滑剤3069Sをスプレーする方法である。

う〜ん本当に掃除機で取り切れるのだろうか!?

そして新発売のクリアスムーサスにも洗浄成分は確認できない。汚れを取り切れなかった場合が超絶心配である。

10年間掃除しなかった自分が悪いのだけど固まるのだけは絶対イヤ!

他社製品のメンテナンス剤

分解洗浄も考えたがやはり自分で分解となるとハードルが高いので純正品以外に良い物がないか調べてみた。

サードパーティー製品

鍵穴専用潤滑剤という商品は数多く販売されているが各メーカーで驚くほど成分が異なり正直どれを選んてよいか分からない。

その中でレビューが多かったのは鍵穴のクスリⅡという商品だった。

潤滑剤のみだった鍵穴のクスリⅠに洗浄成分をプラスしてパワーアップさせたオールインワンタイプである。

潤滑剤の主成分は粉末ボロン。

粉末タイプは3069Sのこともありちょっと怖いな・・・・

主成分に着目しKURE(呉工業)のパーツクリーナーとフッ素系潤滑剤を組み合わせて使う手法も人気だった。

本気で3ヶ月に1度のメンテナンスをするならばこちらを使うとコストを抑えられる。さらにほかの用途にも使えるという利点もある。

この方法にしようかしら・・・・

洗浄剤:パーツクリーナー

潤滑剤:ドライファストルブ

ちょっと待った、吹き掛けるだけではたしてクリーナーはシリンダー内部にいき渡るのだろうか!?

洗浄剤→潤滑剤→回らない→洗浄剤→潤滑剤→回らない→洗浄剤・・・・って効率悪すぎ

やはり重症なシリンダーの場合は少しずつ回しながら洗浄&潤滑を同時進行していくオールインワンタイプの方が効率的ではなかろうか!?

評価の高い他社の純正品を発見!

さらにAmazonで商品を眺めているとレビュー数こそ少ないものの非常に評価の高いクリーナーを見つけた。

日本カバ株式会社の純正品、その名もカバクリーナーである。

刻印が「MIWA/KABA」または「KABA」のシリンダー専用で洗浄剤+潤滑剤が合わさったオールインワンタイプ。

埃が付きにくいという透明のサラサラしたオイル状で潤滑剤の主成分はコロイデールMoS2となっている。

詳細も公式サイトのPDFで確認できる↓

純正品のオールインワンタイプなので価格はやや高め。

しかし美和の純正品3069Sで失敗した後にこのカバクリーナーでレスキューに成功した事例もあるほどの実力を持っている。

もしかして1番簡単で確実なのはこのカバクリーナーを代用することなんじゃね!?

カバクリーナーでやってみた

早速Amazonでカバクリーナーのミニサイズを取り寄せて実践してみた。

掃除機で鍵穴を吸ってから説明書どおり鍵穴に2プッシュする。

ミニサイズはポンプ式なのでシュッと勢いよくプッシュしよう。

少し時間を置く。

鍵が動くようになってきたら少しずつ回して汚れを落としながら馴染ませていく。

時々鍵に付着した汚れを拭き取る。

あまり鍵に汚れは付着しなかった。

そして完全に回るようになったらさらに何度も回して潤滑剤を馴染ませていく。

鍵は回るようになったがまだ引っかかる・・・・

ひととおり作業を終えて無事回るようにはなったのだけど、うーん、まだ少し引っかかるなぁ・・・・

我が家の玄関錠はダブルロック特殊錠で1度の回転で2つの鍵が順番に掛かる仕組み。

1段階目は改善されたのだが2段階目に切り替わる所でまだ少し引っかかりが気になるのである。

じつはこのシリンダーはネジ3本で簡単に外すことができるのだ。

するとシリンダー単体だと動きは改善されていることがわかった。

どうやらシリンダーとは別の箇所の動きが悪いようだ。

なんだか下部のケースロックの鎌デッドボルトがホコリだらけでものすごく汚い。

防犯性の高いこの形状が皮肉にも埃を呼び込む原因となっている。

ここもクリーニングしないとならないが潤滑剤と埃がゴテゴテに固まった汚れなので掃除機では吸えなかった。

ふぅ、楽勝で直せると思っていたのにな。普段から掃除しなかったツケが一気に回ってきたってわけね。トホホ。

ケースロックもクリーニング

このダブルロック特殊錠はシリンダーと2つのケースロックを組み合わせたシステムとなっている。

鍵を回しはじめて1段階目はシリンダーと直結したガードアームロック、さらに回し込む2段回目は本施錠となりドア下部の鎌デッドボルトと同時にデッドボルトを完全突出する構造だ。

シリンダーから遠く離れたドア下部にあるケースロックはドア内部でロッドのようなものでリンクされている。

ガードアームロックまでの動きは改善されているのでどうやら本施錠時の2つのデッドボルトを同時に突出させる動きに問題があるようだ。

本来であれば汚れの酷い下部のケースロックとリンクする機構をクリーニングしたいのだがドアの分解は難しいので内部のメカの動きが確認できる上方にある隙間とデッドボルト側の2箇所からカバクリーナーを吹き掛けてみた。

そしてサムターンで何度も開閉を繰り返し馴染ませていく。

見事修理完了!

メンテナンスの結果見事スムーズに鍵が回るようになった。むしろ新築時よりもシルキーな動きになったくらいである。

数日経過しても潤滑剤成分が固まるという恐れていた事態も起こらずに修理は大成功となった!

カバクリーナーは重症なシリンダー修理の奥の手だが自己責任で!

もし鍵が回らなくなったら専門業者に修理を依頼するのが間違いない。

しかし自分で修理したい場合まずはシリンダー内の汚れを疑って掃除機で吸ってみよう。

それで改善しないなら鍵穴専用のメンテナンス剤を使用する。

その際、潤滑成分のみでは内部に残った汚れと凝固してしまうリスクがあることをお忘れずに!

純正品でも必ず成分を確認しよう。

美和ロック純正品の3069SとクリアスムーサスSは潤滑成分のみとなっている。

そこで今回は社外品ではあるが効率よく洗浄と潤滑を同時進行できるオールインワンタイプのカバクリーナーを代用して修理することに成功したのだった。

これは俺氏のように完全に鍵が回らないほど重症かつ掃除機では汚れを取り切れない場合の奥の手である。

社外品の使用は保証の対象外となってしまう可能性があるので注意してほしい。

カバクリーナーは有能だが代用する場合は自己責任でおこなおう。

やはり普段のお掃除が大事!

以上、回らなくなった玄関錠の修理方法でした。

運よく¥1000程で修理することができたが専門業者に依頼すると玄関鍵シリンダー洗浄費用は¥5000〜となっている。

もし低予算で修理したいなら君もチャレンジしてみよう!

シリンダーのクリーニングで改善しない場合はケースロックもクリーニングするとよい。

我が家の玄関錠はシリンダーと2つのケースロックを組み合わせた複雑なダブルロック特殊錠であるため両方のクリーニングが必要だったがシリンダーとケースロックが直結した一体型の玄関錠ならもっと簡単にクリーニングできるのでご安心を。

最後になるが本来なら小まめ掃除して純正品の潤滑剤でメンテナンスするのがベスト。

勘違いしないでほしいのは美和ロックの純正潤滑剤に洗浄成分が入っていないのが悪いのではなく10年間メンテナンスをしなかった俺氏に責任があるということ。

こうならないように普段からできる対策があるとすればやはり「小まめに鍵穴を掃除機で吸うこと」

結局はそれに尽きるのである。

2024年7月4日ライフスタイル,自分で修理DIY

Posted by K☆太