
【DIYドキュメント】鯉のぼり天高くFly highそしてFly away!
こんにちは。子どもの日は毎年張り切る3児の父K☆太(@makiriri_com)です。
君はよく耳にする”登竜門”という言葉の由来をご存知だろうか!?
”黄河の上流にある流れの急な龍門という滝を登りきった鯉は龍になる”
鯉のぼりの起源とされる中国に伝わる登竜門伝説だ。
毎年5月の鯉のぼりの季節がやってくると病気でこの世を去った義父氏とパイルの基礎からDIYした鯉のぼり設置の思い出が蘇る。
亡き義父氏とはお互いに恐妻を持つ立場からか気が合い畑作業やDIYの良き相棒といった関係だった。
本稿ではこれから鯉のぼりを買うパパママの参考になればと思い購入から設置までのドキュメントをおおくりする。
それでは当時にタイムスリップしてみよう。
「クルクルバビンチョ パペッピポ ヒヤヒヤドキッチョの モーグタン!」
鯉のぼりの調達
2013年4月
長男の初節句のために鯉のぼりを購入することになった。
嫁家は節句への意気込みが半端ではない。
しかし「鯉が5匹で屋根より高くないとダメだ」という強い要望があったのだった。
我々家族一行は鯉のぼりを買いに瑞宝舎に向かった。
※瑞宝舎は惜しまれつつも2018年12月30日に閉店した
美しい鯉がたくさんがあったがその中から家族満場一致のデザインだった徳永 豪 4mに決定。目が奪われるほどの美しさである。
そしてさらに吹き流しに名前を入れることができた。
続いてポールだ。
鯉のぼりとセットだと6.5mのポールが付属してお得なのだがプランどおり屋根より高くするために徳永のハイパワーポール10mを単品購入。
よし、これでブツは揃ったぞ!
パイルの基礎工事
さて、これからポールを立てるパイルを基礎を作って設置する作業に入る。
業者に頼み施工してもらうのが一般的だが義父氏も俺氏も溺愛する長男のために自分達で作ることしか頭になかった。
10mのポールに5匹の鯉が舞うのだから基礎は強固なものにする必要がある。
しかも初節句に間に合わせるためには雪解け間もなく地盤がまだ安定しない時期に施工しなくてはならない。
そこで土木のプロ義父氏の指南のもとパイルの基礎作りを開始したのだった。
1.パイルの養生
あらかじめステパイプの底に養生テープを張り中に土などが入らないようにして準備しておく。
2.穴を掘る
義父氏が深さ1mの穴を掘っておいてくれた。
家を建てたときにも水が出たので予想はしていたがやっぱり出たか。
3.パイルを仮固定して垂直を出す
水が出るのは避けられない事実なのでできるだけ排水してから水が出ない層まで砕石をいれてパイルダーオン!
角材で仮固定して垂直を出す。
4.ジャリコンで突き固めパイルを固定
ジャリコンを入れ、その上に土を入れて突き固め木枠を付ける。
5.コンクリートを流し込み最終固定
木枠ににコンクリを流し入れ、最後にコテで表面を整える。
で、できた・・・・
順調に固まれば次の大安には鯉のぼりを揚げられるぞ。
完成したときには二人とも風雲たけし城ばりに泥だらけだった。
鯉のぼりの下準備
予定日までに鯉のぼりの下準備をすませておく。
まずは矢車を組み立て。
まさか一から作るとは予想外だったがガンプラ世代の俺氏にとっては余裕であった。
ま、軽く指切ったけどね。
そして予定していた大安の前日にポールを組立て鯉のぼりの間隔を調整しておく。
ポールを伸ばしてはボルトで固定を繰り返し先端に矢車を装着してポールをおっ立てる!
あれ、大人3人以上必要と書いてあったが義父氏と2人で普通に立てられちゃったぞ!?
パイルの基礎工事も問題なさそうで一安心。
あとは実際に鯉のぼりの間隔や紐の長さなどの調整しておく。
う~ん、明日が楽しみだ♫
鯉のぼりいざ大空へ
そして待ちに待った大安、とうとう鯉のぼりを揚げる日が来た。
六曜はカレンダー屋さんがたくさん売るために採用したものと知りつつもこういった行事はやっぱり大安を選んでしまうよね。
まずはお神酒と塩をまいてお浄めをする。
そして、ついにこのときが!!
さあ鯉たちよFly highそしてFly away!
無事に大空を泳いだ!
物色→選定→購入→工事→設置と長い道のりであった。
あとがき
「だだいまっと。」
屋根より高く煌びやかな鯉たちが優雅に泳ぐ姿は壮観であった。
奮発してポールも鯉のぼりも妥協しなくて大正解。それも頑張って外注せずに工事費用を浮かせたおかげである。
亡き義父氏は初孫のために張り切っていて頼もしかった。直後に病気が見つかって外に出られなくなってからはいつも窓から鯉のぼりを眺めていたっけな。
雪解けから5月の終わりまで朝夕の揚げ下げが大変だけどこれからは志半ばでこの世を去った義父氏のぶんまで俺氏が責任を持ってやっていかねば。
そして長男には皆の思いを受け止め鯉から立派な龍に育ってほしいと切に想うのであった。
お義父さんそれまで天国で見守っていてね。
そして10年経った現在でも5月になると鯉たちは元気に泳いでいるのであった。
おしまい