【はんだごて不要】自分でゲームボーイソフトのリチウム電池交換
こんにちは。いまだにスーパーマリオブラザーズをクリアしたことがないヘタレゲーマーK☆太(@makiriri_com)です。
長男氏が小学校に上がると周りではTVゲームがはやりだしとくに人気なのがSwitchのポケモンだった。
今までポケモンに興味がなかった長男氏は知識がピカチュウ程度なので仲間に入れてもらえず、ある日泣きながらこう訴えてきた。
長男氏「パパ、ぼくもニンテンドーがほしい!」
俺氏「よし、わかった。まかしとけニンテンドーだな。」
とはいったもののSwitchなんて高価なものはすぐには買ってあげられない。そもそも当時は品薄で売ってなかったし。
そこで俺氏は押し入れからあるものを発掘したのだった。
テレレテッテレ~♪
ゲームボーイカラー&ポケットモンスター銀
初代ゲームボーイが壊れたので就職した年にゲームボーイカラーを買いなおしたんだっけな(遠い目)
どれどれ、電池を交換してスイッチオンっと・・・・
「こ、こいつ動くぞ!?」
しかし、カートリッジの内部電池が切れており何度セーブしてもオーキド博士に時刻を聞かれる羽目になる。
こりゃ電池を交換しなくてはならないな。
しかし任天堂公式によるゲームボーイ専用、ゲームボーイ&カラー共通の電池交換サービスなどはとっくに終了している。
ということでネットで調べまくって自分で電池を交換する方法を実践してみた。
レトロゲーム好き必見!
はんだごてを使ったタブ付きリチウム電池交換は高価で敷居が高いので今回は100均のリチウム電池を使ったリーズナブルな方法を紹介する。
君の押し入れに眠っているGBも復活するぞ。
それでは張り切っていってみよう!
必要な道具
リチウム電池
カートリッジ(カセット)にはボタン型またはコイン型と呼ばれるリチウム電池が使われている。
サイズはCR1616、CR2025、CR2032と数種類使われているので開けてみなければわからない。
今回交換するポケモン銀はCR2025だった。
100均で2個入りのものを購入。
絶縁テープ
通称「ビニテ」と呼ばれるビニールテープ。
君の家にもきっと探せば中途半端な使いかけが出てくるはずだw
特殊ドライバー
ラインヘッドドライバーという特殊ドライバーの3.8mm。
スーパーファミコンのカートリッジも同じサイズだ。
ちなみにこのドライバーはひっくり返すとスーファミ本体のネジサイズの4.5mmにもなる。
極細ペンチやスナップリングプライヤーでも回せるとのことだがこの先大量にあるGBとSFCの電池交換をすることを想定してAmazonで注文した。
ほかにもゲーム機があるなら任天堂ツールキットのほうが断然お得↓
カッターナイフ
端子をめくり上げるのに模型用のクラフトナイフを使用した。
普通のカッターよりも使いやすい。
ワイヤークラフトニッパーまたはペンチ
端子の点溶接部を切断するのに薄刃でも強力なワイヤークラフトニッパーがあるとよい。
軟線用やプラモ用のニッパーは刃こぼれするので絶対にやめよう。
今回は高額なために用意できなかったのでペンチで端子を引っ張って溶接部を破断させるパワープレイでおこなった。
ペンチは先の細いものが使いやすい。俺氏は手芸用のヤットコを使用した。
ちなみにカッターやスクレイパーでもできるとの報告があるがビクともしなかった。やはり溶接は強い。
電池交換手順
それでは手術を開始する。
カートリッジの分解
カートリッジのネジを特殊ドライバーではずす。
次に蓋を矢印の方向へスライドすると蓋がはずれる。
基盤は固定されておらずポロンとはずれるぞ。
これで分解は完了。
こちらが今回交換するリチウム電池である↓
リチウム電池の取りはずし
赤い丸の2点が溶接部分。
溶接は書いて字の如く溶かして接着されているので剥がすことはできない。この小さな点溶接でもかなり頑丈である。
狭い隙間にも入れて硬い金属も切断可能なワイヤークラフトニッパーが有れば一発なのだか高額である。
そこでコストを下げるためにペンチで引っ張り溶接部を破断する方法が一般的に取られているのだ。
今回の手術ではこの工程が1番の難関とされている。
まずはマイナス側の端子をクラフトナイフを使い溶接部までめくっていく。
このままサクッと切れそうだがクラフトナイフでは溶接を破断することはできなかった。
ヤットコで端子を引っ張り慎重に溶接を破断していく。
ふぅ、マイナス側がはずれた。緊張する瞬間である。
破断した端子の一部がちぎれてリチウム電池側に残るが問題はない。
続いてプラス側。同じようにクラフトナイフで端子をめくっていく。
そしてこちらも慎重にヤットコで溶接を破断していく。
よし、無事にリチウム電池がはずれた!
ヤットコで端子を形成しなおす。
端子の損傷は軽微。山は越えたぞ!
新しいリチウム電池の取り付け
リチウム電池と端子の溶接などできるはずもないので、先人達に習い絶縁テープで全体を包み込んで固定する。
まずは絶縁テープを電池3つ分の長さにカット。
完成形は絶縁テープ→+端子→リチウム電池→-端子→絶縁テープの順になる。
絶縁テープを基盤に配置。
絶縁テープに+端子を張り付ける。
新しいリチウム電池を置く。もちろん+面が下。
続いて-端子を接触させる。
両側から全体を絶縁テープで巻き付け固定する。
よしできたぞ!
元どおりに組み立て
あとは元どおりに組み立てるだけだ。
基盤をカートリッジに戻す。
そして蓋を閉めれば完成!
セーブできるか動作確認
電源を入れて実際にセーブされるか動作確認をおこなう。
ゴクリ・・・
やったー手術は大成功。
これで長男氏も喜ぶぞ~♪
念願のゲームに長男氏も大喜び!
俺氏「はい、約束のニンテンドー。」
長男氏「え、ほんとに!?ひゃっほーーーーーーうパパありがとう!」
そして数年後、スイッチを買ってもらった長男氏は努力値まで振り分けるほどのポケモンガチ勢となりポケカ沼にもどっぷりハマるのであったwww
溶接を剥がす際は慎重に!
以上、はんだごてをつかわないゲームボーイのカートリッジのリチウム電池交換レポートでした。
今回ははじめてということもあり写真を撮りながら慎重におこなったが慣れてしまえばものの5分ほどでできる作業だ。
1つ気を付けなくてはならないのは端子の溶接を破断する工程である。
報告されている失敗のほとんどは勢い余って端子を基盤から引きちぎってしまったという事故だ。
じわっと引っ張ればヤットコでも破断することができるのでくれぐれも一気に引っ張らないように気を付けよう。
この先山程あるカートリッジのリチウム電池交換を行うならばワイヤークラフトニッパーを買ってしまおうと思う。
さあ、君も押し入れに眠っているゲームボーイを呼び覚まし懐かしの名作ソフトを楽しもう!
俺氏は1番好きだった魔界塔士Sa・Gaやるぞぉー♫