【自分で修理】勝手に動くホリパッドのアナログスティックを分解清掃で直す
こんにちは。初代スーパーマリオがいまだにクリアできないゲーマーK☆太(@makiriri_com)です。
ある日Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ)用のホリパッドワイヤレスが勝手に動いてしまい子どもたちがフォートナイトができないと困っていた。
左アナログスティックが1方向に入力しっぱなしになるのだ。
この症状はアナログスティックあるあるでドリフト現象といわれる故障である。
原因はポテンションメーター(可変抵抗器)という部品の摩耗による故障か内部に入りこんだゴミやカーボン汚れによる接触不良だ。
そこで分解して清掃してみると見事に直すことができた。
ポテンションメーターの清掃はポテンションメーターを使ったアナログスティック全般に使える方法なので参考にしてほしい。
ただYoutube等で紹介されているやり方だけでは直らなかった。本稿ではコツも含めた直し方を徹底解説するぞ。
それでは張り切っていってみよう!
必要な道具
- Y字ドライバー
- プラスドライバー
- 接点復活スプレー
- エアダスター
- ティッシュ
- 綿棒
本体カバーをはずすのにY字の特殊ドライバーが必要になる。
Y字ドライバーAnex(アネックス)の1.8mmを購入した。
あまりにも安いものは数回使用しただけで頭が潰れてダメになるので注意!
接点復活スプレーは洗浄作用のあるものを選ぼう。
スマホのUSB端子やエレキギターのジャックの接触不良など幅色く使えるので1本持っていると役立つ。
同社のコンタクトスプレーより量が少ないので個人で使うにはちょうど良い↓
Y字ドライバー+接点復活スプレー+エアダスターを合わせて¥1474だった。
ホリの公式サイトでのアナログスティックの基板交換が¥1000〜となっているが送料がプラスされるので住んでいる地域によっては高額になる。
一度道具を揃えてしまえば何回も修理できるので安上がりだ。
ホリ公式サイトでの修理費用の目安↓
ホリパッドの分解
まずはコントローラーの通信を切断する。
Y字ネジ8本をはずす。
裏面のカバーをはずしプラスドライバーで基盤を固定しているネジ2本をはずす
コネクターをはずす。
基板をはずす。上部のUSBポートが引っかかるので下側からはずすとよい。
清掃するスティック軸をはずせば準備完了!
スイッチデバイスについて
ここでこれからクリーニングするスイッチデバイスについて解説しておく。
スイッチデバイス側面のオレンジの部分にポテンションメーター(可変抵抗器)が入っている。
ポテンションメーター↓
レバーを倒すと抵抗が可変するメカニズムで縦方向と横方向の2軸の可変抵抗の位置で入力値が決まる。
勘違いしがちだがボールジョイントのような構造ではない。
このポテンションメーターの接触不良が誤作動の原因なのだ。
もし清掃で直らない場合や押し込みボタンが戻らなくなったときはこの部品をそっくり交換するかポテンションメーターの交換となり自分で修理するには一気にハードルが上がる。
スイッチデバイスについてはスマブラSPECIAL 検証wikiさんのページがわかりやすく勉強させてもらった↓
スイッチデバイス清掃
まずはエアダスターでホコリなどの汚れを飛ばし掃除機で吸う。
取りきれないものは綿棒で取り除く。
そして調子が悪いポテンションメーターの隙間から接点復活スプレーをかける。
念のため裏からも。
少しつけ置きすると汚れが分解されやすい。
レバーを誤作動をおこしている軸方向でグリグリ動かし洗浄する。
汚れが溶け出した不要な接点復活剤をエアダスターで取り除く。
隙間からカーボンが溶けた黒い液が出てくるのでティッシュで拭きとる。
接点復活剤は皮膜となり薄っすら残っているので再度スプレーする必要はない。
動作確認
基盤をもとに戻し仮組状態で動作確認をしよう。
ホリパッドを接続する。
スティック補正を開く。ホリパッドはスティック補正に対応していないが動作確認だけならできる。
中心でビタっと静止していてグリグリ動かして正常に動作していればOK。
誤作動するときはスティックに触れてないのに勝手にフラフラと動く。
1回でうまくいかないこともあるので直るまで掃除を繰り返そう。
完全に直ったらもとどおり組み立てて完了だ。
うまくいかない人に注意してほしいこと
じつは1回では直らなかった。
①エアダスターだけでは直らなかった
カーボン汚れは頑固にこびりついている。エアダスターの力だけでは改善しなかった。
②接点復活スプレーのかけるところを間違っていた
はじめは可変抵抗器の場所がわかっていなくてスイッチデバイス内下向きにかけていたのだ。内部はボールジョイントみたいなイメージだったのね。これではまったく効果がない。下の画像の矢印の向きで吹きかけよう。
③接点復活スプレーのみもダメだった
直接スイッチデバイス内部を拭き取ることができないので溶け出た汚れをエアダスターで取り除かなくてはならない。
確実な方法のまとめ
四度目の正直でやっと直ったのだったw
メリットは低価格で短時間でてきること
以上、ホリパッドワイヤレスの誤作動するアナログスティックを清掃で修理する方法の解説でした。
ゲームのコントローラー内部はホコリ、カーボンで想像以上に汚れている。なので内部のクリーニングだけで直るケースが多い。
ゲーム機のアナログスティックのほとんどはスイッチデバイスを採用しているので分解さえできればプロコンやプレステのコントローラーも同様の方法で直すことができるぞ。
ジョイコンもスイッチデバイスの形状が異なるがクリーニングは有効な手段だ。
メーカー修理だと時間がかかるが自分でやるとその日のうちに使えるようになるし価格を抑えられるメリットがある。
ただし保証期間中は保証で直すのがベストだ。分解整備は保証期間が過ぎてから自己責任でおこなおう。
HORI(ホリ)お問い合わせ・修理のお申し込みのページはこちら↓