
【ガンプラ制作記①】親子で作るプラモ入門EG RX78-2ガンダム
こんにちは。幼少のころからガンプラを作っているK☆太(@makiriri_com)です。
「子どものころに作ったプラモデル、大人になった今ならもっとうまくカッコよく作れるのに時間がないよなぁ」
そんな忙しくて時間がないカンバックモデラーのお父さん必見!
子どもと一緒にプラモデルを再びはじめちゃおう!
俺氏が機動戦士ガンダムに夢中になりガンプラ作りに勤しんでいた子どものころはプラモデルの作り方を教えてくれる人や情報が乏しかった。
しかし現代ではノウハウが蓄積されカッコよく作る方法をすぐに調べられる。
ただモデラーにはそれぞれ強い拘りがあり作り方は千差万別。ガンプラ界隈では作り方を巡ってSNSで炎上なんてのは日常茶飯事だ。
そこで本稿では子どもでも手軽にカッコよく作る方法を集約して紹介する!
なにしろ俺氏自身ガチなモデラーではないからな。
お子さんも最初から基本を学べばはじめての大切なキットを失敗せずに作ることができるぞ。
初心者モデラーさんもぜひ参考にしてみてね。
炎上しないか心配だけど張り切っていってみよう!
制作のコンセプトは効率化
今回は長男氏(小2)と長女(年長)と基本的な作り方を教えながら一緒に制作した。
基本といっても合わせ目消しやスジボリに全塗装までやるようなガチモデリングではなく成形色を活かし効率的にカッコよくなるモデリングを目指す。
はじめにいってしまうがキモはすみ入れとトップコートである。
子どもでも簡単なキットを選ぶ
まずは作りたいモデルを決めよう。一番ワクワクする工程だよね。
できるだけ色分けされたキットを選ぼう。
色分けされたキットにすることで子どもでも難易度が下がり制作時間を短縮できる。
そこで超絶おすすめなのがEG(エントリーグレード)だ。
ニッパー不要でランナーからパーツが外せる初心者向けキット。
合わせ目処理が必要ないのもうれしい。
そして一番くじではレアカラーが手に入るので要チェック!
ただ1/144スケールはパーツが小さいので紛失に注意が必要だ。
今回選んだのは「ハート ガンプラ入りラウンドBOX」に入っている「EG RX-78-2メタリックカラーバージョン」
大きいお友だち用の食玩であるw
コンポタ味のスナックも超絶美味しかった。
カラーは2パターンあり大人気でプレ値がついたほど。俺氏は田舎なので普通に買えたけどねw
こちらがそのラウンドBOX↓
こちらがEGガンダムの通常版↓
EGガンダムのライトパッケージVer.には武器が付属しないので注意↓
切り出しはニッパー必須
手もぎできるキットだが陥没の恐れがあるのでニッパーは必須だ。
ランナーから余裕をもってパーツを切り出していく。
大体の初心者は一度はギリギリで切って失敗する。君もほろ苦い経験はないだろうか!?
ニッパーはピンキリだが100均などの安物は切れ味が悪く作業がはかどらない。
子どもには二パ子でお馴染みのゴッドハンドから発売されているこどものニッパーEXが握りやすくておすすめ。
俺氏はタミヤの薄刃ニッパーを愛用している。
デザインナイフでゲート処理
ゲート処理はヤスリを使用せずにデザインナイフですませる。
子どもにとって最初の難関となるので親子で作るならお子さんがニッパーでパチパチ切ったパーツをお父さんがゲート処理するという役割分担にするとはかどる。
もしカット跡が白化して気になる場合は裏技として爪でゴシゴシ擦ると消えることがある。
これだけでかなりゲート処理を効率化できるのでおすすめだ。
それでも消えない場合は同じ色のカラーペンでタッチアップするとよい。
デザインナイフもタミヤを愛用中。替刃も付いて使いやすい。
工具 クラフトツールシリーズ No.040 モデラーズナイフ タミヤ
組み立て
ゲート処理したパーツを子どもたちに組み立ててもらう。
接着剤が不要なので安心だ。
ジョイント部分のはめ込みに少々力が必要だった。
エントリーグレードは構造が簡単なので30分ほどで仮組完成!
メタリックカラーのキラキラがカッコいいね!
塗装なしでこの仕上がりはすごいよバンダイさん。恐るべしEGてある。
ここまでが俗にいう「パチ組」状態だ。
やはり物足りなさがある。
これから一手間かけてもっとカッコよくしていくぞ。
メラミンスポンジで表面処理を効率化
組み上ったら表面の処理をしていく。
以前は#1000以上の紙ヤスリで仕上げするのが主流だったが現在のトレンドはメラミンスポンジだ。
子どもでも簡単に洗浄とつや消し加工を同時にできてしまうしトップコートの乗りもよくなる。
脱脂や削りカスを落とすためにさっぱりと洗浄しよう。
ぬるま湯に中性洗剤を入れてメラミンスポンジを使い洗う。
ガンダムマーカーでスミ入れ
プラモデルの仕上がりをグッとよくするのがスミ入れだ。
スミ入れとはモールド(パーツの掘り込み部分)に黒系の塗料をを入れていく手法。
見た目がグッと引き締まる。
塗料を調合する手間を省くためにスミ入れ専用塗料を使用する。
なかでもお子さんにはガンダムマーカーの「スミいれ ふでぺん 水性 ふきとりタイプ」がおすすめ。
無塗装のプラスチックでも侵襲性がなく他のガンダムマーカーとの相性も良い。
GSIクレオス ガンダムマーカー スミイレ用/ふでペン スミ入れふでペン ブラック・NEW
全体のバランスを考えてモールドにスミを入れていく。
書くというよりも毛細管現象を利用して溝に流し込むイメージ。
ハミデントした部分を綿棒やティッシュで拭き取り仕上げる。
失敗しても拭き取れるので子どもでも簡単にできる。
どんどんお子さんにチャレンジしてもらって父が修正するとよい。
うむ段々カッコよくなってきたね!
ガンダムデカールでよりリアルに
デカール(シール)を貼ることでよりリアルになりカッコよくなる。
また貼り方の工夫やオリジナリティで簡単に俺専用機にすることができるのだ!
※デカールなしの方が好みな場合は次項へ進んでOKです。
キットによってはデカールが付属する。
デカールには普通のシールタイプに加えてドライデカールと水転写式(ウォータースライドデカール)がある。
ドライデカールは固い棒で擦り付けて転写する。台紙がずれないようにテープで固定しよう。
小さなデカールは難易度が高いので注意。
そして水転写式(ウォータースライドデカール)は水に浸して台紙からスライドさせて貼り付ける。
今回のキットにはデカールが付属しなかったのでラウンドBOXに描かれたイメージに近い水転写式のガンダムデカール84 RG「RX78-2ガンダム」用を流用した。
デカールを張る前にもう一度洗浄しておこう。
デカール貼りにはピンセットを使う。ツル首の先細が使いやすい。
シートから切り出してぬるま湯に浸し、糊が溶けたら台紙からスライドさせて貼り付けていく。
濡れている間は位置を移動できるので失敗が少ない利点がある。
場所が決まったら綿棒で水分を吸い取る。
説明書どおりに全て貼る必要はない。全貼りだと野暮ったくなる場合があるので自分がカッコいいと思う部分だけ貼ると満足度が増す。
めちゃくちゃカッコよくなった♪
モールドの少ないEGもガンダムデカールでこんなにリアル度がアップする!
アクションベースに乗せるとEGには見えないほどだ。
アクションベース
ところで突然現れたガンプラが乗った台が気になってるよね!?
これはガンプラをディスプレイするアクションベースというスタンド。
今回はよりカッコよくディスプレイするために「ガンダムベース限定アクションベース5連邦イメージカラー」を用意した。
EGは又の部分に穴がありアクションベース5に対応している。
デカール付きでカッコいい!
仕上げにトップコート
いよいよ最後の仕上げのトップコートだ。
子どものころにここまでしていた人はあまりいないのでないだろうか!?
トップコートは形成色のままでもプロっぽい仕上がりになってしまう魔法といっても過言ではない。
ガチで作り込んだとしても一つの区切りとなる工程だ。例えるならディスク作成のファイナライズのようなものである。
デカールの保護にもなるのでぜひやっておきたい。
普段はつや消しを選ぶが今回はメタリックカラーの形成色を活かすために光沢を使用した。
ガンダムマーカースミいれペンは水性なのでトップコートは水性アクリル系にする。ラッカー系だと含まれる溶剤で水性塗料が滲むおそれがあるからだ。
水性ならクレオスの「Mr.プレミアムトップコート 光沢」がおすすめ。
Mr.プレミアムトップコート 〈光沢〉 スプレータイプ GSIクレオス
はめ込み部分や関節部に付くと固くなるのでマスキングしておこう。
乾燥場所にはクレオスのMr.ネコの手シリーズのパワーアップバージョンである「Mr.トラの手ステーション」があると便利。
段ボールで自作もできるが¥1000もしないしトラの手(塗装棒)も4本付属するので買った方が早い。塗装棒は足りないので買い足そう。
Mr.ネコの手シリーズ・塗装作業支援ツール Mr.トラの手ステーション Mr.ホビー
塗装ブースは大きい段ボールでもOK。
缶はあらかじめよく振っておく。
近くから吹くと厚塗りになり白化するので30cm離そう。
なにもないところから吹きはじめてパーツを通過するように吹くとよい。
基本は少しずつ乾かしながら数回に分けて吹く砂吹きでおこなうが1回で良い感じになったらそれでもOK。重ねすぎも白化の原因となるので気をつけよう。
それと換気は忘れずに!
今回は2回吹いて完了。
ピッカピカ!
光沢トップコートのおかげでメタリックカラーの発色が美しい。
ベース部は水性塗料を使っていないのでラッカー系のMr.スーパークリアーUVつや消しで仕上げた。
こちらは1回で完了。マッドな質感がシブイ!
GSIクレオス Mr.スーパークリアー UVカット つや消し B523
スプレー缶の振り方や吹き方はクレオス公式で詳しく解説しているので必ず観てから挑もう。
クレオス公式Youtube↓
完成レビュー!
とうとう完成!
アムロ・レイの乗機RX-78-2 GUNDAM
「連邦の白い悪魔」とジオンから恐れられたモビルスーツ。
特別なメタリックカラーの形成色にうっとり。
パチ組と筆塗り、マッキーペンでのスミ入れで組み上げてブンドドしていた自分の子ども時代とは一味も二味も違ったでき栄えに感動である。
子どもたちとコツコツ作ってきたので喜びもひとしおだ。
少ないパーツ数とは思えないカッコよさ。EGは完成クオリティの高いキットである。
作り方まとめ
以上、親子で作るプラモデル入門〜EG編〜の制作レビューをおおくりしました。
思い描いたとおりに作れて大満足!
ガンプラが完成したら部屋に飾りたくなるよね。
しかし子どもは「ブーーーーーン!ドドドドドド!」ってブンドドして遊びたいのでそこははじめから覚悟しておこうw
それでは子どもでも効率的にカッコよく作る方法のまとめ。
- デザインナイフでゲート処理
- 組み立て
- メラミンスポンジで表面処理
- ガンダムマーカーでスミ入れ
- デカール貼り(好み)
- トップコート
たったこれだけの工程でパチ組からワンランク上の仕上がりとなるのでぜひ親子でチャレンジしてほしい。
キモはすみ入れとトップコート。
デカールは子どものテンションがアップ!
そしてヤスリを一切使用しないのでかなりの時短となっている。
子どもでも簡単に作れるEGはRX-78ガンダムの他にもストライクガンダムとνガンダムも発売された。
最後になるがガンプラは自由!
今回紹介した作り方が正解ではない。やりたい工程だけ選んででも充分楽しめる。
さあ君も童心に戻って子どもとプラモデルを作ってみよう!
2021年発売のラウンドBOXストライクルージュの制作記事も読んでみてね↓
2021年発売のラウンドBOXはこちら↓