
【デジイチ】TDRで子ども撮影 後編 マニュアル撮影7つのコツ
こんにちは。子どもたちの写真撮影に命をかけているK☆太(@makiriri_com)です。
「TDR(東京ディズニーリゾート)にいったら子どもたちをワンランク上のステキな写真を撮ってみたい!」
そんなパパ・ママは多いのではないだろうか!?
好評だった前編「カメラ選び編」からのつづきで本稿では後編「撮影編」をおおくりする。
一眼レフやミラーレスを持っているのにオートモードしか使っていないパパ・ママ向けにTDRでの撮影のコツとマニュアル撮影の設定アドバイスを紹介していく。
さあ新しい扉を開けよう!
※作例は表示を優先して70%以上圧縮しているので画質は参考にしないでほしい
TDRで子どもをステキに撮影する7つのコツ
ずばりマニュアルモードでファインダーを使った撮影方法について解説していく。
マニュアル撮影といっても身構えないでほしい。TDRで乳幼児(0~6歳)の撮影を重ねて得たコツを7つに絞った。
もし設定に自信がないときは一度オートモードに切り替えて設定を覚えたら再度マニュアルモードに戻し自分好みの設定に味付けしていくとよい。
ISOをオートのままにしておけばよっぽどのことがない限りおかしな写真にはならないので安心してほしい。
マニュアルといってもフォーカスはAFを使うので心配はいらない。
インパしたらまずは試し撮りをしてその日の天気に合わせて露出補正をしておこう。
1.被写体の瞳でピントを合わせる
作例「シンデレラ城」
近年カメラ界では瞳AF(オートフォーカス)が主流になりつつある。
被写体の瞳にピントを合わせるのはTDR撮影に関わらずポートレートの基本中の基本。瞳にバッチリピントが合っていると被写体のライブ感が増す。
オートエリアAFだと全体的にピントは合っているが瞳にピントが合っていないことが多いことに気付くはずだ。
だが瞳AFが搭載されたカメラはまだまだ高価である。
そこでシングルポイントAFで瞳にピントを合わせるトレーニングをしよう!
- まずはAFエリアをシングルポイントAFに設定する。
- シャッターボタンを半押しにして子どもの瞳でピントを合わせる。
- そのまま半押しでピントを固定したまま構図を取る。
- 構図が決まったらシャッターボタンを押す。
フォーカスポイントを十字ボタンで移動するより素早く撮影できる。
少し練習するだけですぐにできるようになるので練習しよう。
やってみるとシューティングゲームのようで結構おもしろいぞ。
これを応用すると看板のロゴにピントを合わせたりもできる。
メインの被写体をバッチリ写せるようになりシングルポイントAFの虜になること間違いなし。
オートトモードでもできるのでまずは練習してみよう。
2.シャッタースピードを上げる
作例「Magic is Happening」
乳幼児(0〜6歳)が被写体だとオートモードのシャッタースピードなんかでは全然動きを止められない。
しかーし、じつは昼間の屋外ではシャッタースピードを上げてもよっぽどのことがない限り画質が低下するほどISOは上がらない。
なので動体撮影と変わらないくらい子どもが動く時は最高で1/2000まで上げることもある。とにかく時を止めるのが大事。
3.下からえぐる
作例「ミニーの家」
子どもは身長が低いので下からえぐらないと背景が見切れる。
それに迫力が増しオシャレでそれっぽい写真になるのでおすすめだ。
スマホだと逆さにして撮影するやつである。
動く子どもを追いかけながらの撮影なのでバリアングル液晶を使っている場合ではない。
なりふり構わず地面に肘と膝を付けて女豹のポーズでファインダーを覗き撮影するべし。
ただし、くれぐれもほかのお客さんの邪魔にならないように注意しよう。
4.迫力のある日中のポートレート
作例「トイストーリーマニア」
昼間のポートレートは人物と一緒にTDRならではの壮大な造形物も撮りたいよね。
ほかのお客さんが写り込まないときは被写体深度を上げパンフォーカスに近づけるため、F値を6.3~8.0くらいまで絞る。
そしてレンズの広角側(18-55mmのレンズなら18mmのほう)を使って背景も同時にいただいちゃおう!
うしろの看板もボケていないでしょ!?
広角でも子どもをなるべく真ん中に配置してある程度距離を取れば背景が歪んでも顔までは歪まない。
作例「シンデレラ城前の広場にて」
5.人混みをボカす
良い作例がなかったのだが人混みでの撮影時に他人をボカシてしまう方法がある。
- 方法1:思い切って絞り全開放でF値を最小にして他人をボケさせる。
- 方法2:レンズの望遠側を使う。18-55mmならできるだけ55mm側を使うとより背景がボケる。
- 方法3:被写体が完全に静止できるならシャッタースピードを遅くして他人をブレされる。
本稿のテーマでは方法1が現実的だ。
周りがボヤっとしてもどこで撮った写真かすぐに分るのはTDRのすごさだよね。
6.夜のシルエット撮影
作例1「アクアスフィア」
シルエット撮影で狙った長男氏と嫁氏のラブラブ写真。
夜景ポートレートとは一風変わったロマンティックなシルエット写真も撮ってみよう。
その際はミッキーの耳とミニーのリボンのシルエットが出るようにするのが超絶おすすめである。
マニュアル撮影を覚えるとエフェクトモードのシルエット撮影を選ぶよりも素早く撮影に入れるぞ。
- 三脚が禁止なTDRの夜の撮影では手持ち撮影限界のシャッタースピードまで下げる。俺氏はゆるく1/30程度だ。下げれば下げるほど光がフワッとする。
- F値8.0くらいまで絞る。シルエットをシャープに描出するためだ。
- イルミネーションの1番明るい部分で調光しシャッターオン。全体を明るめにしたいならWB(ホワイトバランス)は晴天がよい。
作例2「ディズニークリスマス」
夜は子どもたちが疲れて眠くなるのではやめにチャレンジしておきたい。
7.プラスαアイテム スピードライト
作例「ミニーの家のダイニング」
天井バウンスで撮影。参考のためレタッチはなし。
はじめてインパしたときはストレートの内臓フラッシュで顔だけ真っ白になるしシャッタースピードの制御がかかるし大失敗の連続だった。
TDRでは屋外、屋内をいったりきたりの繰り返しなので薄暗いミート・ミッキーの撮影室に辿り着くまでやレストラン、屋内ではスピードライトのバウンス撮影が威力を発揮する。
屋外でも逆光時にフラッシュを使うと顔が明るくなる。少々かさばるがコンパクトタイプなら付けっぱなしが便利だった。
なおフラッシュ撮影禁止の場所には気をつけよう。
スピードライト買って本当によかったアイテム。
詳しくスピードライトの記事を参考にしてほしい↓
番外編:子どもを寝かせつけた後は
ホテルで子どもを寝かせつけたらせっかくなので夜のパークに繰りだしイルミネーション撮影を楽しんじゃおう!
作例「東京ディズニーランドホテル」
俺氏はこのミッキーのトピアリーが大のお気に入りなのだ。
WB(ホワイトバランス)を晴天にするとゴージャス感がでるのでぜひ試してほしい。
ピントは左手前の看板に合わせてある。
瞳でピントを合わせるシングルポイントAFの応用である。
施設や建物を撮影するときは看板の文字がはっきり読めないと全体のしまりがなくなる。
あとは寝る前に一杯やりながら1日の写真をチェック。反省点を踏まえて翌日のマニュアル設定に活かそう!
マニュアル撮影は怖くない!
以上、マニュアル撮影の設定アドバイスと撮影のコツでした。
敬遠しがちなマニュアル撮影も思ったより簡単そうでしょ!?
繰り返しになるがもし設定に自信がないときは一度オートモードに切り替えて設定を覚えておいて再度マニュアルモードに戻しあとは自分の目的とする設定に味付けしていくとよい。ISOはオートでOK。
そしてどんどんマニュアルモードで撮影していくと今までオートモードで撮った写真はベストではなくベターな写真だったということに気付くはずだ。
まずはオートモードでもできるシングルポイントAFで練習からはじめよう。
もしお子さんがなかなかカメラ目線にならない場合にはこちらの裏技も試してみてね↓
2泊3日で約1000枚撮影してもその中で飾りたくなるようなベストショットは30枚くらい。とにかく撮りまくらなきゃね!
さあ君もTDRで子どものベストショットを撮って最高の思い出を残そう!
おしまい