【バラの育て方】北海道の雪にも負けない強健な4品種を徹底紹介
こんにちは。ローズガーデン歴15年の実績をほこる管理人K☆太(@makiriri_com)です。
憧れのお洒落でスタイリッシュな庭を作るうえで真っ先に思い浮かぶのが薔薇(バラ)
その高貴な佇まいは見るものすべてを魅了してやまない。
かれこれ15年以上も続けている我が家自慢のローズガーデンでは10株ほどのバラ達を管理している。
もともとは嫁氏が趣味としてはじめたものの今となっては嫁氏はオーナーで俺氏はおかかえ庭師という立場になってしまったがw
まったく知識のない初心者からはじめて長い歳月が経過したが風土に合わなかったり病気になって枯れてしまった株もたくさんあったっけなぁ(遠い目)
ところでバラは寒さに強いといっても氷点下の凍れ(しばれ)や雪には弱いイメージってないかしら!?
そこで本稿では積雪の多い北海道という厳しい環境でも15年以上にわたり越冬しながら元気よく花を咲かせ続けている強健な品種を厳選して4品種紹介する。
簡単なメンテナンス方法も解説するのでこれからバラをはじめてみたいけど品種に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてね。
それでは張り切っていってみよう!
北海道の積雪にも負けない強健なバラ
現在10株ほどのバラを管理しているが今回紹介するのは偶然にも4品種すべてフロリバンダ(四季咲き中輪)である。
俺氏はつねにガーデンが華やかになるフロリバンダが一番好きなのだ♪
基本的には公共の場で使われる修景用のバラが強健でローメンテナンスで管理できるのでおすすめだが寒冷地に合うとは限らない。
ズバリ寒冷地での強さのポイントは以下3つ。
- 絶対条件として病気に強いこと
- 氷点下の凍れ(しばれ)に強いこと
- 積雪によるダメージからの回復力が高いこと
経験上これら3つの条件を満たすバラこそが北国最強のバラとなるのである。
White Meidiland ホワイトメイディランド
系統:Sシュラブ
樹形:半つる
花色:白
花の形:ロゼット咲
花径:中輪
香り:微香
咲く時期:四季咲き
全体の雰囲気はトップ画像の中央にある白いバラを見てほしい。
修景用なので樹勢も強く非常に花もちがよい。
横張り性なので背も高くならないので管理しやすくはじめてのシュラブ系ローズとして1番のおすすめ。
St. Cecilia セント・セシリア
系統:Eイングリッシュ・ローズ Sシュラブ
樹形:シュラブ
花色:ピンク
花の形:カップ咲
花径:中輪
香り:強香
咲く時期:四季咲き
全体の雰囲気はトップ画像の右側のバラを見て欲しい。
とても良い香りがするバラ。
シュラブ系だが背が高くなり一輪挿しやアレンジメントに使用しやすい。
花が散りやすいのでもったいなくても花柄は早めに取ろう。
Cinderella シンデレラ
系統:CLつるバラ Sシュラブ
樹形:つる
花色:ピンク
花の形:カップ咲
花径:中輪
香り:微香
咲く時期:四季咲き
2003年作出とかなり新しい品種。オールドローズとミニバラに同名のものがあるので注意!
とにかく樹勢が強い。シュラブがそのままクライミングするですごい見応えだ!
花が散りやすいので花柄は早めに取ったほうがよい。
Rouge Pierre de Ronsard ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサール
系統:Sシュラブ
樹形:直立
花色:赤・朱
花の形:ロゼット咲
花径:中大輪
香り:中香
咲く時期:四季咲き
2002年作出とこちらもかなり新しい品種。
ルージュが付かないピンクのピエール・ドゥ・ロンサールはとは性質が異なる(CLで返り咲き)
直立タイプで樹勢が強く背が高くなり一言でいってエレガントッ!!
花持ちも良いので一輪挿しやアレンジメントに使用しやすい。
はじめての購入は実店舗で
バラをはじめて購入するときはネット通販よりも実際にショップにいき気に入った品種が見つかったらスタッフに恥ずかしがらずいろいろ質問してみよう。
そして購入時に植え方と管理方法を聞くのが1番間違いない。その品種に最適な植え方とお手入れ方法をアドバイスしてくれる。
ショップは北海道札幌近郊にお住まいなら品種が豊富な雪印種苗園芸センターがおすすめ。
余市町から札幌の雪印種苗までよく買い付けに通ったものだ(遠い目)
春になると苗木の販売がはじまる。
人気の品種は売り切れるのがはやいしコンディションの良い苗もすぐに売り切れるので雪解け後は早目に行動しよう。
俺氏流メンテナンス方法
バラはよく難しいといわれているが難しいというよりメンテナンスのルーティンワークを毎日ひたすら続けなくてはならないという手間で敬遠されるのだ。
そこで参考として俺氏流ゆるいメンテナンス方法を紹介する。
水やり
地植えなら定植して安定してしまえば毎日の水やりは不要。地中のどこかから水を見つけて勝手に飲んでくれる。
対する鉢植えは水切れしやすく温度管理が難しい。真夏は鉢を冷やし続けなくてはならないので旅行など長期に家を空けることができなくなる。
結論として俺氏は地植えしかしないのだ。
花柄取り
メンテナンスの中で1番面倒なのが花柄取。ハイシーズンとなれば毎日である。
つぎの花を綺麗に咲かせるためにはできるだけ散る前に切らなくてはならないのだ。
しかも放っておいてローズヒップができてしまうと株の体力が失われてしまうので注意しよう。
毎日使う花鋏は良いものを使いたい。
俺氏イチオシの花鋏ハンドクリエーションの紹介記事はこちら↓
肥 料
雪解け時、花期終了時、冬前の剪定時に化成肥料を与える。
マグァンプKやドレスコートが有名だが俺氏はホームセンターに売っているリーズナブルな化成肥料8:8:8を家庭菜園とシェアしているが問題なし。
剪 定
春の1/3剪定が基本だが俺氏流だと春は冬のダメージの修正程度で冬囲い時にダイナミック強剪定する。
背が高いままだと雪に埋まらない部分が凍れて枯れてしまう。
株全体をコンパクトにしてガッチリ冬囲いしたほうが積雪によるダメージも少なくてすむのである。
害虫・病気
とにかくバラにはアブラムシと毛虫が付く。
発生し場合は躊躇なく薬を使用する。
早く駆除しておかないと害虫・病害の負の連鎖がはじまるからだ。
散布時は十分周りに注意しよう。
冬囲い
冬季はガッチリ冬囲いをしよう。
囲ってしまえば凍れて枯れることはほとんどないが雪の重みで折れたらいっかんの終わりお陀仏だ。
縄で全体を縛りコンパクトにしてから四方に棒を立て筵(むしろ)やネットを巻く。
植え替え
植え替えはデリケートでリスクが高いのでやらないのが大前提。
最初に植える場所は熟考しよう。
もしどうしても植え替えたい場合は別記事で紹介しているので参考にしてほしい↓
秘訣は根気よく
以上、北海道の積雪でも元気に育つ強健なバラ4品種とお手軽なメンテナンス方法の紹介でした。
最初のころは神経質にやっていたが年月がすぎ弱いものは淘汰され強健な品種が残ったのでだいぶ管理が楽になった。自然の流れにある程度身をまかせてしまうのがよい。
ただ花柄取りのメンテナンスだけはサボらないように!
結局のところ根気よく続けるのが成功の秘訣である。
購入の際はどうしても育ててみたい品種がある場合は別として収穫用やショップや口コミで評判の強健品種を選べば間違いない。
しかし樹勢が弱くても長生きしている品種もある。日当たりや土壌による相性もあるので自分のガーデン環境にピッタリ合ったバラが見つかるまで根気よく育てて老後まで楽しめるステキなローズガーデンを作ろう!