
【釣行ドキュメント】百日お食い初めの魚を釣り上げろの巻
こんにちは。K☆太(@makiriri_com)です。
本稿は我が家にとって待望の第一子である長男の百日祝いでお食い初めに使う魚を釣りあげるまでの胸熱釣行ドキュメントをおおくりする。
俺史上最高に忘れられない釣行となったのでぜひとも釣りが趣味のパパママに読んでいただきたい。
それでは当時にタイムスリップしてみよう。
「クルクルバビンチョ パペッピポ ヒヤヒヤドキッチョのモーグタン!」
プロローグ
ときは2012年8月、長男が百日祝いを迎える数日前。
日本の習慣で生後100日をむかえるとお食い初めの儀式が執りおこなわれる。
お食い初めの儀式とはこれからの人生において食べ物に困ることがないようにと願いを込め食べ物を食べさせる真似をおこなう儀式だ。
お食い初めに出す祝い善には献立が決まっておりその中に尾頭付きの魚というのがある。
俺氏はおめだてい席なのでてっきり鯛を使うのだろうと思っていたところ嫁氏が突然こう切り出した。
嫁氏「小さくてもよいからお頭付きの魚を釣ってきて。」
嫁氏から釣りにいってと頼まれるのは珍しい。季節外れの雪でも降らなきゃよいが。
俺氏「よっしゃ、まかしとけ!」
お食い初めに自分で釣った地元の魚、最高ではないか。
ただ急すぎじゃね!?
釣り人の魂が今燃え上がる!
お食い初めに使う魚を入手せよ!
早速一人作戦会議をおこなう。
釣る方法
さて、釣る方法としては大きく分けて2とおりある。
- 船釣り
- 陸釣り
予算というより日程から陸釣りの夜釣り一択だよね。
そして魚に餌の匂いが付かないようにルアーによるロックフィッシングで挑むことにした。
日頃からやっている釣りなので得意なのだ。
ターゲットの魚種
次はターゲットとなる魚である。
俺氏の住む北海道の日本海沿岸において陸っぱり(陸釣りのこと)の夜釣りでよく釣れる魚は次の2種類だ。
ガヤ(エゾメバル)
クロソイ
どちらとも岩などに潜む根魚といわれる魚で色はガヤのほうが赤っぽくて綺麗だがクロソイは大きく育つ。
そして昔注目されなかったソイは今や「北の鯛」と呼ばれるほどの高級魚。
今回釣りにいくホームにしている漁港ではクロソイだと30cmを超えれば大きい部類となるので俺氏は30upを食用キープの目安としている。
よし、ターゲットは30upのクロソイで決まりだ。
いざ出撃!
作戦は決まったのでミッションスタートだ。
ただ仕事や天候により思ったように釣行できずとうとう百日祝い前日になってしまったのであった。俺氏ピンチ。
コンディションはよくない
仕事やフットサルなど諸々をすませて港インしたのは22時ころ。
季節は8月。釣り人のあいだでは夏枯れと呼ばれる季節で人気の釣り場もガランと静まりかえっている。
夏枯れといっても魚が餌を食べないわけではなくプランクトンや餌が豊富な季節なので簡単にお腹いっぱいになるため積極的に餌を追ってまで捕食しないだけである。なのでむろんルアーへの反応も悪い。
さらに今回のターゲットととなる30cm以上のクロソイは海水温の上がるこの季節だと海水温の低い沖へ移動してしまっているのだ。
しかも翌日は写真館へ記念撮影にいかなくてはならないので夜更かし厳禁で実釣時間にも限りがある。
俺氏「これはタフな戦いになるぞ。」
フィッシングスタート!
俺氏「ま、時間もないしもし出なければレギュラーサイズといわれる23cmでよいか」
フィッシングスタート!
当時アニメ「つり球」にハマっていた俺氏は心の中で「え~のし~まど~ん!」と叫びながらキャストを繰り返す。
つり球を熱く紹介している記事はこちら↓
「え~のし~まど~ん!」
「え~のし~まど~ん!」
「え~のし~まど~ん!」
ぜ、全然釣れないんですけど・・・・
待望の1匹がヒット!
予想はしていたけど反応すらない。
まずは反応のあるレンジとヒットワームを見つけなくては伝家の宝刀「群れリグ」も使えない。
※群れリグとは俺氏が考案したオリジナルリグ↓
だがこの状況だと30upどころか1匹獲るのがやっとかもしれない。どうやら今回は群れリグの出番はなさそうだ。
俺氏はひたすらキャスト&リトリーブを繰り返す。
するとやっと待望の1匹がヒット!
20cmのクロソイである。(当時釣果はガラケーで撮影していたので写真がショボい)
ヒットワームは夏のボトムを意識してメガバスのハゼドン。
俺氏「・・・・コイツでもよいかな!?」
しばらく悩んでから男気リリース!
もう少し時間があるので頑張ってみることなした。
しかし、またもや沈黙の時間がつづくのであった。
ここで均衡をやぶったのが・・・・
まさかのサイズダウンで俺氏ピンチ
やっと釣れたと思ったら今度は10cm位のマゾイ。もはや写真すらなし。
さっきリリースしたことを激しく後悔する俺氏。
だが悔やんでも仕方がない。時間は刻一刻と過ぎていく。
いざとなったら買えばよい話なのだが釣り人のプライドとしてなんとか自分で釣り上げたい!
水面の変化に気付く
うなだれながらふと水面に目をおとす俺氏。
するとキラキラした生物が見えるのに気が付く。
時々水面でボイルも起こって賑やかだ。
俺氏「ひょっとして”カタクチイワシ”を追い回して"浮いてる奴"がいるぅ!?」
経験上この時期は根魚といえどボトムにいる「居付き」よりもトップからミドルで「回遊」している魚を狙った方が効率がよい場合がある。
俺氏「よし、そうと分かれば・・・・」
軌跡が起こる!?
時間もなくなってきたので急いでワームをカタクチイワシに似たジャッカルのアイシャッド青ラメにチェンジし水面が騒がしいポイントにピンポイントで打ち込む。
俺氏「え~のし~まど~ん!」
そしてボイルしている大きそうな個体を狙い完全トップ狙いでトウィッチを繰り返す。
もはやロックフィッシングというよりはエギングのスラッグジャークに近い手法だ。
「え~のし~まど~ん!シュパシュパッ」
「え~のし~まど~ん!シュパシュパッ」
「え~のし~まど~ん!シュパシュパッ」
なかなか喰ってこない。
俺氏「ボイルしている奴ってクロソイじゃないのかなぁ!?」
しかし、諦めかけたその時・・・・
ロッド「びっく~ん!」
俺氏「キターーーーー!!」
なかなかの引きだ。感触的にソイなら確実に30cm前後はある。これは絶対に獲りたい。
俺氏「ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!」
潜ろうとせずに左右に走るのでスリリングだ!
しかし主導権は渡さない。
俺氏「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァ」
力でねじ伏せつつも慎重に寄せる。
そしてタモを持っていなかったので一気にぶち抜く!
俺氏「ウリィィィィィィィィ!」
ジャスト30cmのクロソイだ!
俺氏「父ちゃんやったぜ!」
タイムリミットギリギリの快心の一匹だった。全俺が号泣。
俺氏「海の神様、釣りの神様、ありがとうございました。大事に使わせていただきます。」
喜びもつかの間、魚体が痛まないようにすぐに〆てから急いで帰宅し冷凍したのだった。
エピローグ
夜が明けて予定どおり写真館での記念撮影をすませ帰宅。
そしてお食い初めの儀式も無事に執りおこなうことができたのでした。めでたしめでたし。
自分で釣った魚に自分で作った野菜、義父氏が採ってきた笹の子。
田舎暮らし万歳である。
あとがき
「ただいまっと。」
じつは当時、初の出産・育児に合わせ仕事も忙しく全然釣りにいけてなかったんだよね(遠い目)
そこで今回の釣行で役に立ったのはあきらめない心というよりはそれまで地道に港に通い詰めた経験だ。
こんなドラマがあるから釣りって面白いんだよね。クロソイの塩焼きもめちゃくちゃ美味しかったし。
もし君も釣りが趣味ならばお子様のお食い初めの魚を自分で釣りにいってみてはいかがだろうか!?
そしてこれを読んで釣りに興味を持った人もぜひ釣りにチャレンジしてみてほしい。釣りはステキな思い出にをたくさん作ってくれるぞ。
そのさいはくれぐれも俺氏のようなバタバタ釣行ではなく計画的に余裕を持って釣行してほしいw
そしてときは流れて2年後、長女の百日祝いのときがやってきた。
俺氏は張り切って釣りに出撃したものの自宅にはすでに皿に収まりきらない立派な鯛が注文されていたのでした。
おしまい
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